今回は、ブラッキーVMAXをメインにしたデッキを紹介します。
ブラッキーVMAXは特性「ダークシグナル」が強力で、進化させた時に相手のベンチポケモンを呼び出す効果を持っています。
そして拡張パック「未来の一閃」で登場した、フトゥー博士のシナリオと組み合わせてデッキを作成しました。
詳しく解説していくので、ぜひご覧ください!
コンセプト
冒頭でも説明しましたが、ブラッキーVMAXの特徴と言えば、やはり「ダークシグナル」ですよね。
実質、進化するだけで使えるボスの指令です。
しかし、強力な特性を持っている為に、ワザのダメージはかなり控えめ。
現環境においてブラッキーVMAX単体で戦っていくのは少し難しいかも…
そこで注目したのが、進化元のブラッキーVです。
ワザ「くろいまなざし」はダメージは低いものの、相手ポケモンを逃げられなくする効果を持っています。
話題になったカビゴンLOデッキでも証明されているように、逃げる手段を封じる効果は想像以上に強力で、デッキによってはこれだけで勝ててしまうことも。
ただし、今回紹介するデッキはLOを狙うわけではなくて、しっかりサイドを取り切って勝ちにいきます。
キーになるのがこちらのかがやくフーディンです。「くろいまなざし」で与えたダメージをベンチポケモンに移動させることが出来ます。
つまり、攻撃出来ないポケモンをバトル場に縛り付けた状態で、ダメカンをベンチポケモンに移動させながら一方的に攻撃し続けるというのが今回のデッキのコンセプトです。
でも、もちろんそんなに上手くはいかないですよね。
ポケモンいれかえやジェットエネルギーを使って、相手は何とかバトル場のポケモンを入れ替えようとしてくるはずです。
なのでこちらもブラッキーVMAXの「ダークシグナル」を何度も使いたいわけなんですが、その時に役立つのが、フトゥー博士のシナリオなんです。
進化して役割のなくなったブラッキーVMAXを手札に戻して再活用することが出来ます。
ブラッキーVMAXを使いまわすだけなら、そもそもボスの指令でいいと思われるかもしれませんが、他にも使い道があって、
ダメージを受けたブラッキーVを回収したり、かがやくフーディンを回収して「ペインスプーン」を1ターンに2回使ったりすることも出来るんです。
これらのカードを上手く活用出来るように作成したデッキリストがこちらです。
デッキリスト
デッキコード:fvbVFV-8Mc73I-5VkVdf
ブラッキーVMAX
このデッキの顔となるポケモンです。
特性「ダークシグナル」でベンチのポケモンを呼び出します。
進化した後はすぐにフトゥー博士のシナリオで戻してもいいですし、HP310という耐久を活かして1ターン壁にすることも出来ます。
いちげきエネルギーを付ければそこそこの火力が出るので、終盤は自身のワザ「ダイアーク」で攻撃してもいいかもしれません。
VMAXなので倒されるとサイドを3枚取られる点は要注意。
ブラッキーV
進化前ですが、このデッキのメインアタッカーです。
相手の攻撃出来ないポケモンを呼び出して、「くろいまなざし」で逃げられなくしつつダメージを与えていきます。
いちげきエネルギーを付ければワザのダメージを上げることが出来ますが、かがやくフーディンのダメカン移動が追いつかず、先にバトル場のポケモンを倒してしまう可能性があるので注意しましょう。
HPが低いのでなるべく早く勇気のおまもりを付けたいですね。
かがやくフーディン
特性「ペインスプーン」でのダメカン移動が勝負のカギを握っています。
「くろいまなざし」で乗るダメカンの数が移動できる数より1個多いので、バトル場のポケモンを倒してしまう前に別のベンチポケモンを呼び出す必要があります。
呼び出すタイミングや、ダメカンの移動先をよく考えないと、今までの行動が無駄になってしまうこともあるので注意しましょう。
このポケモンが倒されてしまうと実質ゲームオーバーです…
勇気のおまもりを付けて少しでも耐久を上げておくのもアリかも。
ホシガリス
ビーダルの「はたらくまえば」の補助役かと思いきや、実はかなり重要な存在です。
このデッキはLOデッキではないと説明しましたが、実際は山札切れを狙うしか勝ち目がないような展開になりがちです…
そうなった場合、ホシガリスの「すあなにかくす」があればこちらの山札切れはなくなるので、安心して戦えます。
かがやくフーディンと合わせて、優先して場に出したい1枚です。
カウンターキャッチャー
やるなら徹底的に。ということで、ベンチを呼び出す手段でカウンターキャッチャーも採用しています。
こちらがサイドを先行することはまずないので、使えるタイミングは多いです。
フトゥー博士のシナリオで手札に戻したブラッキーVMAXは、次のターンにならないと進化出来ないので、そんな時にも役に立ちます。
災いの荒野
逃げ0のポケモンを機能停止させる為の採用です。
相手の入れ替えに対する要求を少しでも上げていきます。
頂への雪道でブラッキーVMAXの特性を封じられるとかなり苦しいので、その対策でもあります。
こちらもたねポケモンのブラッキーV主体で戦うので、自分の逃げエネも増えてしまうことに注意。
フトゥー博士のシナリオ
ブラッキーVMAXを再活用したり、ダメージを受けたブラッキーVを回収するのに使用します。
思った以上に使い勝手が良くて、逃げエネの重いビーダルやかがやくフーディンがバトル場に縛られた時なんかにも使えます。
特に、バトル場でダメージを受けたブラッキーVをVMAXに進化させた後にこのカードで回収すると、ベンチ呼び出しとダメージ回復が同時に行える為、かなり便利です。
付けていたエネルギーや勇気のおまもりがトラッシュされてしまうのが痛いですが、それでも優秀な1枚です。
実践結果
今回はPTCGLを使用して対戦してきました。
その中で善戦出来た試合をピックアップして紹介します。
1試合目
サーナイトex 先攻
サーナイトデッキは入れ替え系のカードがほぼ入っていない為、このデッキの作戦がかなり有効に働きました。
相手のかがやくゲッコウガを「くろいまなざし」で縛り、「ペインスプーン」でまんべんなくラルトスに移動させました。
これによりかがやくゲッコウガを倒した後も、サーナイトexの特性「サイコエンブレイス」で超エネルギーを大量加速させることを封じ、終始有利に戦うことが出来ました。
最後は「ダークシグナル」でサーナイトexを呼び出して、弱点込みの「ダイアーク」でワンパンして勝利!
そもそもタイプ相性的に有利だったとはいえ、このデッキのコンセプトが上手く決まり、手応えを感じられた試合になりました。
●対戦結果 6-2 勝ち
2試合目
パオジアンex 後攻
パオジアンデッキはほぼ全てのポケモンがアタッカーになれる為、”くろいまなざし作戦”が通用せず不利な対面でしたが、相手のビーダルを呼び出すことで勝機を狙いました。
「テールスマッシュ」はウラが出れば失敗になってくれるので、そこに賭けました。
思惑通り、ビーダルがウラを連発してくれた為、かなり長い間拘束することが出来ました。
そしてベンチのセグレイブにダメカンを移動させた後、なんとなくで入れた”あるカード”が大活躍しました。
それがこちら、ワザマシンデヴォリューションです。
相手のセグレイブ達を一気に退化させ、HPの下がったセビエ達は一斉に気絶!ついでにビッパも気絶!
相手のシステムポケモンを完全に処理出来たので、後はブラッキーVMAXの「ダイアーク」でパオジアンexを倒して勝利することが出来ました。
クロススイッチャーを使われたり、何度かヒヤヒヤする場面はありましたが、このデッキの強みが発揮出来た試合だったと思います。
●対戦結果 6-3 勝ち
3試合目
ミライドンex 後攻
この試合では特にフトゥー博士のシナリオが活躍してくれました。
勇気のおまもりを付けたブラッキーVが相手の攻撃を1発耐えて、VMAXに進化しながらフトゥー博士で回収するという理想の動きが決まり、サイドを取られることなく相手の入れ替え札を枯渇させることが出来ました。
最終的には相手のデッキが僅かになり、解決策がないと判断したのか投了してくれました。
相手のベンチにはエレキジェネレーターでエネルギーが増し増しになったミライドンexやテツノカイナexが待機していたのですが、それらに何もさせず完封出来たのにはニヤケが止まりませんでした。
●対戦結果 3-0 勝ち(投了勝ち)
番外編
テツノブジンex
テツノブジンexともよくマッチングしたのですが、正直この対面は無理です。
何度ベンチを呼び出しても、無限に入れ替え札が飛んできます。
コンセプトを無視してブラッキーVMAXで殴る作戦も試してみましたが、ゲームスピードに追い付けず敗北…
あなぬけのヒモがレギュ落ちして入れ替え手段が減ってくれれば、まだ勝てるチャンスはあるのかもしれませんが…
(あ、その頃にはブラッキーもレギュ落ちか…)
まとめ
フトゥー博士のシナリオを使うとしたら、誰を手札に戻すのが1番面白いか。
それだけを考えてこのデッキを作ってみましたが、意外と形になってくれて満足しています。
ただしデッキの性質上、対戦時間はかなり長くなるので注意しましょう。
ジムバトルで使うと時間切れになる可能性もあります。
単純に、ユキノオーで耐久を上げたブラッキーVMAXで戦いながら、ダメージを受けたらフトゥー博士で回収する戦い方の方が手っ取り早くて強いかも。
同じ悪タイプということで、トドロクツキexと組み合わせるのも面白そうですね。
デッキ紹介は以上です。
使える期間も残り僅かですし、せっかくならブラッキーVMAX、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?
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